火がつかなくなったZippoをメンテナンスキットで芯や綿を交換
だいぶまえに100均のクロスシートでZippoを磨くという記事を書いてから、しばらく使い続けていたZippoの火がつかなくなってしまった。フリントという着火するための発火石を交換しても火がつかないため、他の消耗品が劣化していると考えてメンテナンスキットを購入して手入れをすることにした。
INDEX
メンテナンスキットの内容
購入したメンテナンスキットは、芯(ウィック)と綿(レーヨン)のほかにもフリントスプリングやフリントホール、フェルトパッドを含む5点セットで、購入時の価格は送料込みで1,000円だった。
火がつかなくなったZippoの手入れには、明らかに焦げて劣化した芯とオイルの浸透が悪そうな綿の交換を検討していたが、それでも火がつかない場合に備えて、これだけの内容が揃っていれば何とかなるだろうという考えで購入してみた。
Zippoの消耗品を交換する
Zippoを分解する
Zippoのパーツや消耗品を取り外してバラバラに分解する。ボトムケースからインサイドユニットを取り出して、フリントスプリングのネジを外してから、フェルトパッドと綿を取り除き、芯を抜き出す。
新しい部品と比較することで気づいたけど、スプリングの先端についているスプリングチップという部品が無くなっていた。恥ずかしながらこういうモノだと思っていたので、メンテナンスキットを買って良かった。
芯を挿入する
インサイドユニットに芯を挿入する。綿を詰める工程で芯が抜けないように、防風ガードに芯を折り曲げて掛けておくと良いらしい。
綿を詰める
インサイドユニットに綿を詰めるときには、オイルが効率よく浸透するように芯を蛇行させて配置していくようになる。
最初にフリントを入れるチューブがある狭い箇所に、軽くほぐした綿を詰めていく。奥まで届くようにピンセットを使って詰めた。
狭いところに綿を詰め終わったら、広いところに綿を詰めていくために、あらかじめインサイドユニットの外側に向かって芯を折り曲げておく。
購入した綿がちょうど良い大きさのまとまりだったので、綿をひとつだけ詰めて、芯を反対側に向かってまた折り曲げておく。綿を詰めるときは、オイルが浸透しやすいようにするために、あまりキツくしないほうがいいらしい。
再び綿をひとつだけキツくならないように詰めて、芯を反対側に向かって折り曲げる。芯の折り返しがちょうど良いところで終えることができる長さになっていたことに小さな感動を覚える。
芯を覆い隠すように、綿をひとつ詰める。このあとにフェルトパッドを詰めるので、綿がインサイドユニットから出ないように詰めておく。綿を詰める工程はこれで終わり。
フェルトパッドを入れる
綿を詰め終えたら、オイル止めと揮発を抑える役割になるフェルトパッドを入れる。購入したメンテナンスキットにフェルトパッドも含まれていたので新しいものと交換した。新品があまりにもキレイで再び感動する。
フリントとフリントスプリングを入れる
フリントをチューブに入れる。火がつかなくなってから交換したばかりだけど、何回も着火させようとしてかなり消耗していたので、せっかくなのでフリントも新しいものと交換した。ちなみに、フリントは購入したメンテナンスキットには含まれていないので、自宅にあったものを使用した。
フリントスプリングをチューブに挿入してネジを締める。これも、メンテナンスキットに含まれていたので新しいものと交換した。このときに、わざわざマイナスドライバーなどを使ってキツく締める必要はないらしい。それらしく見えるかなと思ってピンセットで閉めてる様子を撮ったけど、指でネジを回せる程度にしか締めていませんごめんなさい。
はみ出している芯を切る
綿を詰めるときに芯が抜けたりしないように、防風ガードに折り曲げて掛けていた芯がはみ出しているので、インサイドユニットの防風ガードの高さで切る。あとは、ボトムケースにインサイドユニットをセットして消耗品を交換する作業は終わり。
消耗品を交換したZippoを着火する
メンテナンスキットで消耗品を交換したZippoは、気持ちが良いくらいにあっさりと火がついた。これまで、指が痛くなるほど何度もホイールを回したり、オイルが足りないのかと思って入れ過ぎてしまい手がオイルまみれになったりして、タバコを吸うたびに苦労してきたけど、メンテナンスキットのおかげでこれからは気持ち良くタバコが吸えるようになった。ありがとうメンテナンスキット。5点セットに含まれているフリントホイールは、交換する必要もなさそうで面倒だから交換しなかったけど、必要になるその日まで大事に保管しておきます。