新しくなった 魂STAGE ACT HUMANOID の変更箇所をレビュー
S.H.Figuarts のウルトラアーツがガンガン発売されるようになってから、自宅には40体を超えるウルトラマンたちが飾られることなくケースのなかで寂しく眠っている。
怪獣系のアーツは、ガッシリとした足回りと尻尾の存在によって、スタンドを使用することなくしっかりと自立してくれるが、人型のフィギュアであるウルトラマンたちは、絶妙なバランスを保つことでなんとか自立させることができる程度なので、ちょっとした衝撃で倒れてしまう。
アクションフィギュアをカッコよく飾るために必要不可欠になってくるアイテムといえば、フィギュアスタンドだろう。寂しく眠らせてしまっているウルトラアーツをカッコいいポージングで飾るために、リニューアルされたという「魂STAGE ACT HUMANOID」を購入してみた。
パッケージがコンパクトになってカッコいい
自宅に届いた荷物を開封してみると、パッケージのサイズが想像していたよりもコンパクトで驚いた。想像していたと言ってもこのくらいのサイズだろうと購入時に想像していたわけではないが、自分は何を購入したのかと錯乱してしまうほど小さいサイズなのだ。そして、デザインがなんとなくスタイリッシュでカッコいいと思った。
実際に飾ることになるS.H.Figuartsのウルトラアーツからスタンダード代表として「ウルトラマン Aタイプ」と比較してみた。並べてみるといかにコンパクトであるかが判断できるだろうか。後述するがこの中にスタンドが2つ入っているのだ。製品本体の性能が重要であることは承知しているが、個人的にパッケージのサイズにとにかく驚いてしまったことを伝えたかった。
開封して中身を取り出してみると、スタンドのパーツや付属品は袋に収納されていた。S.H.Figuarts などのパッケージに収められたフィギュアと同じようにブリスターで梱包されているという勝手な先入観があったため、袋という手段でパッケージのコンパクト化を図ってきたのかと思うと、サイズが小さいことにハイになっていたテンションがそこはかとなく冷静になったのは言うまでもない。ブリスターではなく袋によって梱包されたその様は、まるで食玩の「SHODOウルトラマンVS」を彷彿とさせるのは気のせいだろうか。
魂STAGE ACT HUMANOID のセット内容
リニューアルされた 魂STAGE ACT HUMANOID に含まれるセットの内容は、メインであるフィギュアスタンドが2個、スタンドを接続するパーツが2個、そして特殊な形状のフィギュア用クリップというパーツが1個付属している。
あくまでも個人的な意見として、スタンドを接続するための小さなパーツは必要ではない。スタンドを並べるにしても使わないし、こういった小さなパーツは失くしてしまいそうなので、接続するような仕様にしなくてもいいんじゃないかと思ってしまう。むしろ、接続するという仕様を無くして、スタンドに設けられている接続用の穴も無くして、見た目をスッキリさせてもらいたい。
ジョイントの可動範囲
パッケージのサイズに続いて驚いたのが、ジョイントの可動範囲だった。真っ直ぐではないジョイントの形状が気になるという人も少なくはないだろうが、その形状によって従来の魂ステージではありえない、ジョイントがピッタリと折りたたむことができる驚異の可動範囲を可能としている。
ジョイントがピッタリと折りたためることによって、従来の魂ステージに付属していた「素立ち用支柱」が不要になったと考えられる。フィギュアに限らず、様々な商品においても同じことが言えるけど、パーツ交換が不要というのは有難いポイントだと思う。例えるなら、パーツ交換不要で変形するロボット玩具とかに興奮してしまうような嬉しさだ。フィギュアスタンドを接続するためのパーツと同じように、使用しないパーツが存在することで失くならないように管理することが負担でしかたないので、この仕様によるメリットは個人的に大きい。
ジョイントの角度を調整することによって、有名なウルトラマンの中腰ファイティングポーズも支えられる。
個人的に求めていたのが、腰を落としたポージングを支えられるジョイントの可動範囲だった。ウルトラマンの中腰に限らず、最近ではウルトラマンジードやウルトラマンタイガなど、腰の位置が低いファイティングポーズを支えられるというのが有難い。
躍動感の演出にはフィギュア用クリップ
メインのフィギュアスタンドが2個入っている商品なのに、なぜか1個だけという「フィギュア用クリップ」と称された特殊な形状のパーツが付属している。これはフィギュアを挟むためのクリップで、通常のクリップの形状に固定されたアームがひとつ加えられている。
フィギュアが浮かんだ状態になるようなポージングを再現させて飾るときに便利で、固定されたアームがフィギュアの股の間で支えになる。あんまり必要ないじゃないかと思っていたけど、様々なポージングを再現しているうちに、3つのアームで支えられることで絶妙なバランスが保てることを思い知らされた。これによって、映画「大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE」で見られる躍動感あるウルトラマンも再現できるのだ。
気になること
いろんなポージングを支えるためにスタンドを扱っていて気になったのが、クリップが硬いということ。ちょっと硬いかな〜というレベルではなく、クリップを可動させる時に折れてしまうのではないかと不安になるくらい硬い。ポージングが決まってアームも調整して、あとはクリップで挟むだけという場面で、硬いクリップを動かす反動でフィギュアのポージングが崩れてしまう。個体差もあるかもしれないし、緩くてすぐに取れてしまうよりは硬いほうが良いということにしよう。